
シンガポール・チャンギ空港は世界屈指のハブ空港として有名です。
ターミナルが1~3まであり、それぞれが巨大です。隅々まで見て回るだけで相当の時間が必要です(さらにターミナル4も2016年に完成しており、2017年には運用開始予定)。
また、24時間空港としても機能的で、ほとんどのラウンジやお店が24時間営業しています。24時間開港を謳っている他の空港はたくさんありますが、ラウンジも24時間営業ということは意外と少ないです。
通常のシンガポール旅行のためにシンガポール・チャンギ空港を利用する場合だと、「24時間営業」という要素はあまり必要ないのかもしれませんが、自分で旅程を組み、チャンギ空港をトランジットとして利用する場合や、このブログを読んでいる多くの修行僧の方には、「24時間営業」は非常に大きな意味を持ちます。
この記事では、現在SFCやJGCの修行中であるとか、各航空会社のステイタスを持っていないけれど、トランジットや修行の際にチャンギ空港を利用する、その時にラウンジを使ってみたい。という方のために書いています。
まず、航空会社のラウンジを利用するための各航空会社のステイタスを持っていない場合に、チャンギ空港にある多くのラウンジを利用する場合に必須となるのが、プライオリティパスです(ちなみにステイタスを持っていてもラウンジをハシゴする場合はプライオリティパスがあった方が便利です)。
このプライオリティパスがあれば、独自の航空会社が自前のラウンジを持たず、共同で使っているラウンジ、つまりそれなりの高いサービスレベルにあるラウンジを利用することが出来ます(ゴールドカードで入れるラウンジよりハイクラスです)。
しかも、各国の国際空港だとプライオリティパスで利用できるラウンジが1~2件なのに対し、チャンギ空港では9件存在します(制限エリア内)。そして、さらにはこの9つのラウンジをハシゴすることだって可能です。この辺りもチャンギ空港のハブ機能のスゴさを感じます。
それでは以下にプライオリティパスを使えるシンガポール・チャンギ空港の各ラウンジについて、私の実体験をベースにまとめておきます。
1.SATS Premier Lounge
場所⇒T1、T2、T3の各3階
T1、T2、T3それぞれにあります。通常、ANAのプレミアムエコノミークラスで搭乗すると、日本ではANA LOUNGEを利用しますが、シンガポールではこのSATS Premier Loungeが指定されています。
ANAが指定しているだけあって、広さも結構あり、食事も一番充実している印象(T2)。ただ、多数の航空会社が利用しているのか、少々混みがちなのと、シャワー室がトイレの中にあり、かつ狭いので快適とは言い難いところが残念。

入口

温かい料理が結構充実しているのがありがたい。

麺類が用意されています。スタッフにオーダーすれば作ってくれるラウンジもありますが、このラウンジではセルフサービスでした。

ビールやワインなどのアルコールもちゃんとあることを確認。
2.dnata Lounge
場所⇒T1、T3の各3階
T1にあるdnata Loungeがおススメ。ラウンジ前まで行くと一見ぼったくられそうな怪しい雰囲気を醸し出していますが、中は同じラウンジでもT3にあるdnata Loungeよりも少し暗めの照明なだけで、そのおかげかとても静か。チャンギ空港で一夜を過ごすには個人的にこのラウンジがおススメ。食事もそこそこあり、アルコールも用意されています。夜と朝のメニューも変わりますので、飽きずに食事をいただけます。ただ、かなり縦長の部屋になっているので、混んでいる時は移動量が多くなるので、ちょっと使いにくいかも。
あと、寝るために横になれるソファーがあることも高評価。うまくゲット出来れば、ゆっくり休めます。またシャワー室がトイレとセットになっているかなりの広さの個室になります。これだけの個別空間を独占出来るだけでも価値があります。次のフライト前に着替えも楽々、シャワーを浴びてスッキリして搭乗することが出来ます。ただし、シャンプー系だけがしょぼいので、自前のモノを持っていかれるとさらに快適になると思います。

一見、あやしいクラブのような外観。前まで行って一度はスルーしました・・・。

食事も多くはないですが、必要にして十分。

ビールはもちろん、その他アルコールも充実。
3.Plaza Premium Lounge
場所⇒T1の3階
T1の3階の最も奥にありちょっと分かりにくいですが、意外にも目の前に飛行機が見える数少ないラウンジ。静かで落ち着きがあるラウンジでおススメですが、唯一の欠点がアルコールが有料だということと、食事の種類が少ないことです。大きなソファーがあるので、夜遅くになってから移動してきて一夜を過ごす、という使い方が良いかもしれません。また完全に横になって休みたい方は個室もあります(使ったことがないのでわかりませんが、カギがかかっているのでおそらく有料だと思われますが)。

T1の3階の一番奥なのでわかりにくいですが、その分空いている印象。

麺類や手巻きずしなど日本を意識した料理が多かったです。

唯一(?)飛行機が見れるラウンジ(でも頻繁には入港しない感じ)。ラウンジは少し狭いけど雰囲気はいい感じ。
4.Ambassador Trangit Lounge
場所⇒T2、T3の各3階
「Trangit」と名前が付いている通り、利用客が頻繁に訪れるイメージ。部屋もせまく、食事も少ない。アルコールも有料なのであまりおススメ出来ない。最も気になった点は、なぜか床がずっと揺れていること(驚)。もう使わないかな。

入口。入口付近のソファーにたくさん人が座っていたのが不思議な感じ。

狭くて混んでる><
5.Airport Wellness Oasis
場所⇒T1の2階
ここだけ唯一、2階のTranditエリアにあるラウンジ。半分ラウンジ、半分マッサージという感じ。入口のお姉さんもマッサージを勧めてきます。マッサージをしたい方向け。

2階行きエスカレーターの奥にある入口。ラウンジ内も薄暗いので分かりにくいかも。
上記の通り、いろいろなタイプのラウンジがあるシンガポール・チャンギ空港。もしチャンギ空港で一夜を過ごすなら、T2のSATS Premier Loungeで夕食を取り、T1のPlaza Premium Loungeで飛行機を見ながらコーヒーを飲みながらゆっくりし、最後はT1のdnata Loungeでお休み・・・というパターンが王道です(超個人的な意見ですが)。きっとこれからのSINタッチを敢行する修行僧の定番となるでしょう(ならない)。
なお、シンガポール・チャンギ空港でこのような過ごし方をするためには、プライオリティパスが必須です。しかも一度に複数のラウンジをハシゴしたりするので、プライオリティパスの最上級会員であるプレステージ会員になっておくと回数制限もないので安心です。しかし、プライオリティパスの最上級会員は年間399ドル、4万円以上が必要です。4万円以上となると、さすがに少々お高く感じる金額です。
しかし、ヒルトンやSPGなどホテルのゴールドステイタス会員になるために、なんちゃってな方法があるように、実はプライオリティパスにもなんちゃって最上級会員になる方法があります。
それは「楽天プレミアムカード」の会員になることです。「楽天プレミアムカード」は年会費10,800円必要ですが、プライオリティパス最上級会員のプレステージ会員資格を獲得出来ます。もちろん、楽天でショッピングする際にはポイントが貯まりやすいメリットもあります(他に決済用カードがあるならば死蔵してもOK)。
特にANAやJALのステイタス会員になる前に各空港のラウンジを使い倒したい場合は、「楽天プレミアムカード」がおススメです。まさに修行僧の強い味方、と言えるでしょう。
SFCやJGC修行でシンガポールを目指す方はガンガン、チャンギ空港のラウンジを使ってみてください。ぜひ、この記事を読んだ修行僧から、シンガポール・チャンギ空港で「記事を参考にしてラウンジを満喫してきました!」という声を聞いてみたいですね。