マリオットホテルグループがSPGホテルグループを買収したことで、それに合わせる形で、これまでのマリオットリワード会員、SPG会員プログラムが2018年8月18日に完全統合されました。
何が変わったのか?をカンタンにおさらいしておくと以下の通り。
1)マリオット、リッツカールトン、SPGのアカウントが一つになる
2)新プログラムのステータスは5つになる
(シルバー、ゴールド、プラチナ、プラチナプレミアエリート、プラチナプレミアエリートアンバサダー)
3)朝食、ラウンジアクセスはプラチナ会員以上から←改悪!
4)29ブランド、6,700軒のホテルの予約が可能
5)旧SPGのポイントは1:3でマリオットのポイントへ移行
(ポイント価値は等価)
6)SPGアメックスカードはそのまま存続。新プログラムのゴールド会員資格付与。2年目の無料宿泊も残る
7)ポイント→マイルへの交換は継続。カンタス航空など若干対象エアラインが増えた
8)ポイントを利用した無料宿泊制度が変わる
新マリオットホテルで使えるポイントで無料宿泊できる制度とは?
今回の記事では、上記の「8)ポイントを利用した無料宿泊制度が変わる」というところにフォーカスして書いてみます。
この「ポイントで無料宿泊できる制度」は統合前から、マリオット、SPGそれぞれで存在していて、「ホテル利用などで貯めたポイントで、それぞれのグループのホテルに無料宿泊できる」という制度です。
ただ、今回の統合により、ポイントを使って宿泊する際の必要ポイントやホテルのカテゴリーに変更点があります。
新しくなる日本のホテルカテゴリーについては以下の通り。
ちなみに最新の世界中のホテルのカテゴリーや必要ポイントを知りたい方は、以下のリンクで検索してみてください。(例えば日本だと検索スペースに「JAPAN」を入力すれば一覧が表示されます)
マリオットグループホテル一覧
今だけ限定!?最高ランクのマリオットホテルはポイントで無料宿泊がお得
今回の会合で宿泊に必要なポイント数が増えたホテルもあれば、減ったホテルもあり、
改悪?改善?どちらかというと、まちまち、というのが感想。
中でも今回注目したいのは、最高級ランクの以下の5つのホテル。これらのホテルは、2019年より新カテゴリー8という最高ランクのカテゴリへランクアップされることが決まっています。
・翠嵐ラグジュアリコレクションホテル京都
・ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町
・ザ・リッツカールトン東京
・ザ・リッツカールトン京都
・セントレジス大阪
で、ここからが本記事でお伝えしたいお得な情報なのですが、この新カテゴリー8が創設される移行期間の間、旧カテゴリーのカテゴリー7が適用されることが発表されていました。
旧カテゴリー7だと60,000ポイントで宿泊できますので、新カテゴリー8に変更された後の85,000ポイントと比較すると25,000ポイントもお得に宿泊できます。
この発表ですが、実は正確な発表日が公開されていたわけではなく、「2019年に行われる」との憶測=2018年中は変更がない。とされていました。
ですので、「2018年12月31日までに新カテゴリー8になるラグジュアリーホテルに宿泊すればお得」といった記事が、あちらこちらのブログで見受けられました。
このような記事を読んだ方は、2019年になった今、「しまったー!2018年内に高級ホテルにポイントで宿泊しておけばよかった」と思わている方も多いかもしれません(わたしがそうでした)。
しかし、どうやら実際に2019年の年が明けまして、今この記事を書いている時点では、
この新カテゴリー8が未だ創設されていないようなのです。
つまりどういうことかと言うと、
「現在、新カテゴリー8に変更されるハイグレードなホテルに、一つ下のランク、カテゴリー7と同等のポイント数(60,000ポイント)で宿泊できてしまう」
状態になっているのです。
この情報の信頼性担保としてマリオットの公式サイトからの画像を見てみます。
このように右側の表には2019年から適用と書いてありますので、いかにも2019年の年初から、この制度が発動するのかと思いきや、左側の説明を見ると、「2019年”初旬”に導入」と書いてあります。
マリオット本家の公式ホームページは英語ですので、もしかすると、日本語への翻訳が誤っているだけかもしれませんので、英語のページでも確認してみました。
すると、見た通り「early2019」との記載があるので、2019年年始からとは限定せず、
2019年前半(1~4月くらい?)をめどに変更する、とも読み取れます。
これを見ると、現在でもまだカテゴリー8の創設はまだ行われていない、ということも納得がいきます。情報はやはり、自分の目でしっかりと確認しないといけないですね。
マリオットのハイクラスホテルにポイントでお得に泊まれる実例を紹介します
SPGとの統合後、世界で6,700軒ものホテルを抱えるマリオットグループですが、日本では、カテゴリー8にランクされる(予定の)ホテルは、5つしかありません。
その中でも京都にあるリッツカールトン京都は、マリオットホテルグループでもハイクラスのホテルです。通常1泊の宿泊料は70,000円~510,000円(変動あり)。名実ともにハイグレードホテルになります。
このリッツカールトン京都へ仮に今年のみ皇太子さま即位日で休日になった記念すべき5月1日にポイントで宿泊するとします(GWで唯一この日が空いてました)。
通常料金はこちら
そしてポイントで宿泊するとこちらになります。
確かにマリオット公式ページからの検索でも、新カテゴリー8にランクされる予定のリッツカールトン京都で60,000ポイントで宿泊できることが確認できると思います。
カテゴリー8にランクされてしまったら、85,000ポイント(オフピーク時。ピーク時は100,000ポイント)必要ですから、25,000ポイントもお得になるわけです。
※このリッツカールトン京都は、マリオット、SPG統合前は、70,000ポイントが必要だったので、それからも必要ポイントが10,000ポイント下がっていることになります。
ちなみにお得になる25,000ポイントを金銭価値に換算してみると、通常のカード利用だと、マリオットのポイントは100円=3ポイントで獲得できるので、
25,000ポイント×100÷3=833,333.333…
となることから、約833,000円のカード決済が必要だということになり、それだけ節約できたということになります。これだけ見てもかなりお得だということがわかりますね。
マリオット系列のホテルをさらに楽しむ方法
カテゴリー8が発動される前の今なら、あこがれのマリオットホテルグループの最高ランクのホテルをお得なポイントで宿泊できることがわかりました。
しかし、このポイントで予約できる部屋は基本的に「スタンダードルーム」となります。つまり、一番安い部屋。
「安い部屋でも十分♪」
という方は、安い部屋といってもホテル自体がハイグレードであり、ビジネスホテルの何十倍も良い部屋なので、それはそれでお愉しみいただければと思いますが、
もしかすると、部屋のアップグレードができたり、通常のチェックアウト時間よりも長くホテルに滞在できるレイトチェックアウトが利用できたりで、もっとマリオット系ホテルを堪能できる方法があります。
その方法とは、「SPGアメックス(AMEX)カード」を持つ方法です。
そもそも、この記事の情報の基本である宿泊予約するために必要な「ポイント」を貯めるためには、マリオットの通常会員になるだけでも良いのですが、この「SPGアメックス(AMEX)カード」を持ってば、いきなりマリオットリワード会員の「ゴールド会員」になれるのです。
マリオットリワード会員の「ゴールド会員」になると、何がメリットかというと、
・ポイントボーナス(+25%)があってポイントが加速度的に貯まる
・部屋の無料アップグレードが期待できる
・レイトチェックアウトが利用できる(午後2時まで)
・プラチナ会員へチャレンジができる(プラチナ会員になるとラウンジ利用&朝食無料)
ホテルを堪能するにふさわしいこれだけのメリットがあり、もちろんポイントを活用して予約した宿泊にも適用できます。
「SPGアメックス(AMEX)カード」の魅力についてはこちらの記事にまとめましたので、ちょっとリッチにマリオット系ホテルを利用したい方はぜひ読んでみてください。
まとめ
今回の記事は、マリオットグループがSPGを買収、それぞれの会員制度を統合中のバグみたいな情報になります。そのバグも2019年前半には、解消される見込みなので、今すぐ動ける人とそうでない人がいると思います。
ただ、今、SPGアメックスカードを発行すると、いきなり39,000ポイントをもらえる入会キャンペーンをやっていますので、まだ間に合う可能性もあります。
もちろん、間に合わなくても、貯めたポイントは消滅するわけではなく、カテゴリーを選んで、必要なポイントを貯めれば、今後も無料宿泊は可能ですので、SPGアメックスカードを使ってマリオット系ホテルに泊まってみたい方は、ぜひチャレンジしてほしいと思います。