ついにSFC修行にて解脱することが出来ました。2017年1月からANAのスーパーフライヤーズカード取得(SFC)を目指すSFC修行を開始し、同年4月27日にプラチナステイタスに必要な50,000プレミアムポイントに到達しました。
いや~、やはりこの瞬間の達成感というか、何というか、感慨深いものがありますね。大人になってこんなに明確な目標を持って、実績をコツコツ積み上げて達成する、という体験ってなかなか出来ない人も多いのではないでしょうか。
このブログを読んでいてSFCに興味を持った方は、ぜひチャレンジしてもらいたいです。
スーパーフライヤーズ(SFC)会員とは?
まず、私の解脱の話の前にスーパーフライヤーズ(SFC)会員とは何ぞや?をカンタンにおさらいしておきましょう。
スーパーフライヤーズ(SFC)会員とは、スーパーフライヤーズカード(以降SFCカード:正確にはsuper flyers cardなので”SFCカード”と表現するのはおかしいのですが、”SFC”が通説になっていますので、SFCカードと表現します)の保有者のことです。ただ、このSFCカード、誰でも申し込めるわけではなくて「ダイヤモンドサービス」メンバー、または「プラチナサービス」メンバーのみが申し込みが可能です。よって最低でもANAでフライトすれば貯まるプレミアムポイントを50,000ポイントを貯める必要があります。
ちなみにプレミアムポイントを50,000ポイント貯めると、ANAのプラチナ会員となり、優先搭乗や専用カウンターおよび保安検査場の利用、ラウンジ利用、ボーナスマイルの獲得など、各種優遇サービスを受けられるようになります。
しかし、このプラチナ会員は、前年1月~12月に獲得したプレミアムポイントを元に、翌年4月~12月まで受けられるサービスとなっており、翌年1月~12月にまた前年と同じく50,000ポイントを獲得しなければ、翌々年度、プラチナ会員を維持することが出来ない制度になっています。
つまり、毎年、50,000プレミアムポイントが貯まるだけのフライトに搭乗する必要があります。これは出張族でない限り、各種優遇サービスを受けられるとしても、時間的にも金銭的にも結構大きな負担となります。
一方、SFCカードは一度発行すると年間11,070~162,000円のカード年会費(カード種別による)を支払い続けている限り、仮に一度も飛行機に乗らなくても、ほぼプラチナ会員サービスと同じようなサービスを半永久的に受け続けることが可能になります。この点が多くの修行僧が1年の間、無理やり飛行機に乗ってでもSFCを目指す理由です。
SFC解脱までの全フライトを公開します
JALにもANAのSFCと同じようにステイタス会員制度にJALグローバルクラブ(JGC)という制度が設定されています。こちらも50,000フライオンポイント(FOP)を貯めると、サファイア会員となり、JGCへ申し込むことが出来ます。
私は昨年12月にこのJALのサファイア会員に到達し、現在JALのサファイア会員かつJGC会員のダブルホルダーとなっていますが、このJGC解脱後12月のすぐ後、ANAのSFC修行に入ったため、修行スタートが1月からになりました。そしてこの4月に無事SFC修行を解脱することが出来たので約4ヶ月かかったことになります。
そして今回、JGCの時は、年度末に「おっ?JGCイケるかも」と気付いて急に修行を意識したので、フライト記録を一切取っていなかったため、今回のSFC修行では最初から記録を取ってみました。
このSFC修行において、どんなフライトを選択して50,000プレミアムポイント(PP)を貯めるかは、各修行僧によって、様々です。とにかくPP単価を安く抑えたい人、優雅に旅行を楽しみながらPPを貯める人。ちなみに私は、一方ではPP単価を抑えるフライトを選んだり、また一方ではPP単価度外視で行きたいところに行ってみたりしました。結果的にPP単価もそれほど押さえるガリガリの修行フライトばかりではなく、ゆったりした気持ちで行けるフライトを選択したりもして、修行僧としては中間的なフライトを選択した形となりました。
本来はガリガリと修行っぽいフライト記録の方が興味を持たれるかと思いますが、それでも今後SFC修行をする方の参考になるかもしれないので、私がSFC修行で飛んだ全フライトを以下の通り公開します。
結果的に30回のフライトで解脱です。内容はほとんどのPPを国内で稼ぎ(稼ぎ頭はもちろん沖縄)、たまに海外へ行って、ドカンと貯めたような形になりました。多くのSFC修行を敢行している修行僧が最も注目するPP単価は最終的に15.5円となりました。低くもなく高くもなく現実的な水準かな、と。フライト費用はトータルで779,110円。ちなみにこの金額の中には株主優待券の調達に5,000円かかった計算が含まれています(実際の調達価格は平均5,000円以下だと思いますが、一律5,000円にしてあります)。
こうやって集計してみると、たくさん搭乗して、航空チケット代も結構使ったな~という感じです。でも「このペースじゃPP単価20円、トータルコスト100万円行くかもしれないな・・・」と思ってましたから、個人的には上々の結果です。なお、マイルをANAコインに交換して航空チケットを購入し、手出しのコストを抑える手法がありますが、今回は一切交換しませんでした。理由は、全額ANAコインで修行費用を賄おうと思っていたのですが、全額分貯まる前に、どうしても我慢できずにSFC修行を始めてしまったからです(笑)。
でも、実際にSFC修行してみて感じたのは、平均的にはPP単価は15円前後くらいになるんだろうな、と。もちろん、効率の良いPP単価をはじき出すフライトを探し出して搭乗を積み重ねると10円前後も夢ではないと思いますが、
-実際にフライト先に用事がある時のフライトも利用する
→PP単価をコントロールできず高めになる
-発売日に修行用全フライトを押さえるほどマメではない
→メリットもあるが上級会員に優先権があり、競争も激しいため費用対効果が実はあまり高くない(?)
-休日があまり思うように取れない(暦通り)
→暦通りの休日フライトはPP単価が高めになる
-がむしゃらに修行したくはない
→ゆとりを持ったフライトを選択するとPP単価が高めになる
-それでも出来るだけ早く解脱したい
→先にPP単価が低いフライトがあってもそこまで待てない(笑)
という方は、実質的にPP単価15円くらいにはなると思います。私も1年かけてぼちぼちPP単価の低いフライトを探して修行をしようと思っていた(もはや修行ではない?という話は置いといて)のですが、プレミアムポイントが貯まってくると、早く解脱したい衝動にかられ(これ、実際修行したことがある人はわかってくれると思います 笑)、PP単価を無視してフライトを入れ続けた結果、今回のような結果になりました。
ANAサイトでブロンズ→プラチナステイタスへ変わるスケジュール
解脱フライトを終えた後、何と言っても楽しみなのはANAのウェブサイト上の自分のアカウントで、ステイタス表示が変わることでしょう(私だけ?)。プラチナカードは後日送られてくるため、それを待てない修行僧も多いはず。そんな私もステイタス表示が変わる瞬間を見逃すまいとチェックしてみました。
まず、基準となる解脱フライトは4月27日那覇1400発-伊丹15:55着。伊丹に到着した時点でプレミアムポイントが確定、翌日早々にANAプラチナステイタス会員に必要な50,000プレミアムポイントに到達したことが確認出来ました。
しかし、プレミアムポイントは加算されたものの、5時24分時点ではステイタスはブロンズのまま(上記2枚の画像は同時刻にキャプチャーしたものです)。つまり、プレミアムポイントは50,000ポイントに到達してるのに、ブロンズ会員のまま、というレアな状態です。
そして、解脱フライトの翌日午後まで待ちましたが、まだブロンズのまま。「変わるはずなのに変わらない。」何だかもどかしい状況が続きます。
翌日は諦めて、翌々日早朝、もう一度アカウントをチェックしてみたところ・・・。プラチナステイタスに変わりました!やった!
ということで、ブロンズ→プラチナステイタスへ変わるスケジュールは、
当日 解脱フライトを完了
+1日 プレミアムポイントが加算される
+2日 会員ステイタスがプラチナに変わる
というスケジュールであることがわかりました。正直、ステイタス会員サービスに関心のない人には、全く興味のない些細な話かと思いますが、私たち修行僧やマイラーにとってこの瞬間は最高レベルに関心のある話かと思いましたので、この度実証してみました。
SFC修行を終えて感じたこと
こうしてSFC修行を解脱し、プラチナ会員ステイタスへの移行を確認した今、何と言えない安堵感とステイタス感、そしてそこから来る心の余裕を感じています。
特に空港でプレミアムクラスカウンターやANAラウンジを利用する時に感じます。今までもSFC修行でPP単価を稼ごうと、プレミアムクラスを利用していましたので、これらを利用したことは何度もあります。でも、その時と何だか違う感覚なんです。うまく説明出来ませんが。
おそらく、プレミアムクラスカウンターやANAラウンジでの受付時、受付スタッフには、私のステイタスが筒抜けなことが私自身もわかっているからでしょう。つまり、受付スタッフは、私がカウンターに行った時、
「普段は平会員で今回(たまたま)プレミアムクラスを利用したんだな」
というのと、
「プラチナ会員だ」
という違いがわかるわけです。そうするとおのずとスタッフの対応も変わってくるでしょうし、実際、現場での違いも感じます。対応がよくなったことで、こちらも嬉しいため、グランドスタッフはもちろん、機内のCAさんとも会話が弾んだりします。まさにプラスのスパイラル。上級会員になる本当の価値はラウンジが使えるとかそんな実質的なことではなくて、上質な会話や時間を過ごせる、そんな見えないところに価値があるのかもしれません。
そんなこんなでマイル道に入ってから、これまでも飛行機に乗ることが楽しくて仕方なかったのですが、その楽しさに加え、プラチナ会員(まだ事前サービスですが)となった今、前述のような本物のステイタス感を感じることで、ますます飛行機に乗ることが楽しくなりました。
余談ですが、最近全く、新幹線に乗ることがなくなり、移動はすべて空。最近、友人からの連絡時にはまず「今、どこにいるの?」と聞かれるようになりました(笑)。また友人に「今年に入って30回飛行機に乗った」というと、ほとんどの友人が「は?日本語で説明してもらえませんか?」的な、ハトが豆鉄砲を食らったようなリアクションをします。今の私の飛行機を中心とした生活スタイルは、それだけ「飛行機は特別」と考える人には理解できないものになっているのでしょう。
それでもまだ、飛行機や空港の利用、そしてステイタス会員にまつわることなど、まだまだ未知の領域がたくさんあり、奥が深い世界だな、と感じています。マイルも貯めるだけでほとんど使っていませんし。
また今回の解脱でJALのJGC、ANAのSFCのダブルホルダーとなったわけですが、それぞれの航空会社やワンワールドおよびスターアライアンスのステイタス会員としての恩恵もまだ受けていません。これからステイタス会員しか見ることが出来なかった丘の上の向こう側の景色を見れると思うと、ワクワクしすぎて眠れないレベルです。いや~楽しい。
しばらくは修行ロスも感じつつ、次の目標を決めないといけませんが、ひとまず一区切りとして、プラチナ会員ステイタスへの道のりとして記事を書いてみました。この記事がまだステイタス会員になれていない多くの修行僧やマイラーの心に届けばと思います。