プラチナチャレンジ完遂!SPGプラチナ会員資格を宿泊実績ゼロで獲得する方法

 
 
陸マイラーの多くが目標とするJALのJGC、ANAのSFCを取得した後、新たに目標とするライフスタイルとして、「ホテルライフの充実」を密かに掲げておりましたが、この度、「ホテルライフの充実」を実現するための一つの目標を達成しましたので、ご報告です。
 
 
 
陸マイラーならもう、ご存知の方も多いと思いますが、ホテルライフを楽しみたいホテラー(?)の御用達クレジットカードとして「SPGアメックス(AMEX)カード」があります。
 
 
 
 

SPGアメックス(AMEX)カードの最大の魅力とは?

 
 
SPGアメックス(AMEX)カードは年会費31,000円+税と、私のような庶民にはとても高額なカードになりますが、ホテルライフを充実させるには欠かせないカードとなっています。主なメリットは以下の通り。
 
 
 
1)カード継続時の「無料宿泊特典」プレゼント
→カード継続時にブラックアウト(除外)日なしの無料宿泊特典がもらえます
 
 
2)SPG「ゴールド会員資格」の提供
→年間10滞在or25滞在しないとなれない「ゴールド会員」になれます
 
 
 
SPGアメックス(AMEX)カードを保有するだけで、この2つのメリットを享受出来ます。どちらもホテルライフを充実させるために魅力的な特典となっていて、年会費31,000円+税の元は十分に取れるカードであることは間違いありません。
 
 
 
上記2点のメリットの内、やはりJALやANAのステイタス会員を第一の目標とする陸マイラーとしては、セントレジスホテル、ウェスティンホテルを含む100カ国1500軒を超えるホテルで、部屋のアップグレード(下図「SPG特典一覧」参照)など、ステイタス会員として様々な特典を受けられるSPG「ゴールド会員資格」の提供が最大の魅力ではないでしょうか。
 
 
 
 

SPGゴールド会員特典の見落としがちな落とし穴

 
 
これだけでも十分すぎる魅力があるSPGアメックス(AMEX)カードですが、実はSPGゴールド会員特典には大きな落とし穴があるのです。
 
 
 
その落とし穴とは・・・
 
 
 
・朝食が無料にならない
 
・ラウンジへのアクセスが出来ない
 
 
 
ことです。
 
 
SPG特典一覧
 
 
私はヒルトンホテル・オナーズのゴールド会員でもありますが、こちらは朝食が無料で付いてきます。この特典を好んで積極的に使っていた私は、SPGのゴールド会員でも朝食は当然付いているもの、と思いこんでいました。
 
ダブルツリーバイヒルトンホテル那覇の朝食会場
 
 
SPGのゴールド会員では朝食が付いてこないことを知ったのは、SPGアメックス(AMEX)カードを発行し、SPGゴールド会員になった後でした・・・
 
 
 
また、ラウンジへのアクセスが出来ないことも大きなデメリットです。ラウンジではほぼ24時間食事が用意されている(ホテルによる)ので、
 
 
・好きな時に食事に行ける
・ホテルを出なくても食事やドリンクをいただける
 
 
という、体験したことがある人しかわからない多大なメリットSPGゴールド会員では保証されていないのです。
 
 
 
たかが朝食、と思われるかもしませんが、ハイクラスの朝食は2,000~3,000円の価値がありますし、2名宿泊した時はさらに2倍の価値があります。
 
 
 
またラウンジは朝食を含め、昼の軽食、夜の食事そして、アルコールも飲み放題など、非常に便利ですし、金額にしても5,000円~の価値がある特典となります。リラックスできる空間としてはプライスレスですしね。
 
 
 
SPGアメックス(AMEX)カードは年会費31,000円+税。これを支払うことになってしまった私は、せっかく高い年会費(カードの、ですが)を支払ってSPGのゴールド会員になったのだから、早くホテルに泊まってステイタス感を得たい!と思いつつも、でも朝食やラウンジアクセスが付いていないとなると、宿泊時のステイタス感はいまいち・・・とジレンマを抱えておりました。
 
 
 
 

まずはマリオットのアカウントステイタスマッチを活用すべし

 
 
そんな折、知ったのが「SPG会員とマリオットホテルリワード会員とのステイタスマッチ」でした。
 
 
 
マリオットはSPGを2016年買収したことで双方の会員制度が一体運営となりました。しかし、今の時点ではそれぞれの会員制度が独立して運営されています。そのため、マリオットのステイタス会員であってもSPGのステイタス会員ではない場合、マリオットのステイタス会員が、同じグループのSPGの各ホテルに宿泊した時に会員特典が得られない可能性があるため、どちらかの会員であり、ステイタスを持っている会員には、「マリオット、SPGどちらかの高い方のステイタスで統一する」という制度があり、これを「アカウントステイタスマッチ」と呼んでいます。私はまずこの制度に目をつけて利用しました。
 
 
 
 
 
この「アカウントステイタスマッチ」を利用して、リンクが成功すると以下のようなメールが届きます。
 
 
 
 
この「アカウントステイタスマッチ」を利用すると簡単になれてしまうマリオットホテルのゴールド会員ですが、実際にゴールド会員になるためには、年間50泊以上の宿泊実績が必要になります。しかし、
 
 
 
SPGアメックス(AMEX)カード発行
SPGゴールド会員
マリオットゴールド会員
 
 
 
という手順を踏めば、 122を超える国と地域に6,000を超える宿泊施設を有するマリオットホテルのゴールド会員に、宿泊実績ゼロでなることが出来ます。これだけでもとてつもない価値となります。
 
 
 
また、SPGゴールド会員でデメリットになっていた「ラウンジと朝食」については、マリオットホテルのゴールド会員では特典として受けられるのです。
 
 
マリオットホテル会員特典一覧
 
 
 
これでようやく本当のステイタス会員になったような気がした私は、早速、まずは近場の南紀白浜マリオットホテルに宿泊して、マリオットホテルのステイタス会員特典を堪能&満喫しました。
 
 
 
 
 

日本で展開するマリオットホテルは意外に少ない

 
 
南紀白浜マリオットホテルで素晴らしいマリオットホテルゴールド会員の特典を堪能した私はすぐさま、次のマリオットホテルの予約をしよう!と公式サイトを閲覧していました。
 
 
 
ここでまた、ある問題に気付きます。それは、、、
 
 
マリオット系列のホテルは日本では21ホテルしかない
 
 
ということです。
 
 
・軽井沢マリオットホテル
 
・ザ・リッツ・カールトン京都
 
・ザ・リッツ・カールトン沖縄
 
・オキナワマリオット リゾート&スパ
 
・名古屋マリオットアソシアホテル
 
・ルネッサンス・リゾート・ナルト
 
・南紀白浜マリオットホテル
 
・ルネッサンス・オキナワ・リゾート
 
・コートヤード新大阪ステーション
 
・大阪マリオット都ホテル
 
・モクシー大阪本町
 
・ザ・リッツ・カールトン大阪
 
・琵琶湖マリオット・ホテル
 
・伊豆マリオット・ホテル修善寺
 
・ザ・プリンス さくらタワー東京 オートグラフ コレクション
 
・コートヤード・マリオット銀座東武ホテル
 
・コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション
 
・東京マリオットホテル
 
・モクシー東京錦糸町
 
・ザ・リッツ・カールトン東京
 
・富士マリオット・ホテル山中湖
 
 
日本全国を見てもこれだけしかありません(2017年12月末現在)。
 
 
 
選択肢が少ないということは、行きたいところにマリオットホテルがない、というデメリットだけでなく、マリオットホテルの中でもグレードの違いがあって、行きたいところはグレードが高く=宿泊料金がお高い、マリオットホテルしかないということもあります。そうなると気軽に宿泊することも出来ません。
 
 
 
うーん、「せっかく獲得したゴールドステイタス。たくさん泊まって、たくさん体験したいのに泊まるホテルが少ない。。。」という事態に陥りました。
 
 
 
 

救世主あらわる!「マリオットプラチナチャレンジ」

 
 
そんなある日、ジレンマを抱えつつ、先輩ブロガーの情報をネットサーフィンしていた時、信じられないキーワードが目に留まりました。それは・・・
 
 
 
「マリオットプラチナチャレンジ」
 
 
 
「マリオットプラチナチャレンジ」とは、その名のごとく、マリオットホテルのゴールド会員のさらに上のステイタスである「プラチナ会員」を目指すキャンペーンのことです。
 
 
 
SPGアメックス(AMEX)カードを発行しただけでマリオットホテルのなんちゃってゴールド会員にはなっていた私ですが、マリオットホテルのゴールド会員はかなり充実した内容なので、流石に年間75泊以上宿泊実績が必要なプラチナ会員になるつもりは全くありませんでした(なれるわけがないと思っていた)。
 
 
 
しかし、プラチナチャレンジを調べてみると、なんと9滞在(9泊ではない)するだけでプラチナ会員になれるらしい・・・
 
 
 
おおおおおーーーっ!?ホントにそんなことが出来るのか???
 
 
 
お得に会員ステイタスを得られる方法を聞くと血が湧きたち肉踊る、我々陸マイラーが、この衝動を抑えられる訳がありません。
 
 
 
私はすぐに自分のスケジュールを確認し、9滞在出来るスケジュールを組みました。
 
 
 
 

マリオットプラチナチャレンジの条件とは

 
 
9滞在するだけでプラチナ会員になれる・・・
 
 
 
こんな凄いことが本当に実現するのか?そう不安になるのも当然、このプラチナチャレンジはマリオットホテルの公式サイトはもちろん、どこにも公表されていないのです。
 
 
 
 
しかし、私が調べたところ、実際にプラチナチャレンジは存在していました。
 
 
 
条件は以下の通り。
 
 
1)申し込みはマリオットカスタマーサービスに電話が必要
2)必要な宿泊条件は9滞在(9泊ではない)
3)達成までの期間は申し込んだ日の翌月1日から3ヶ月後の末日
4)電話で申し込んだ日からスタート(先日付は出来ない)
5)宿泊実績をWEBなどで確認出来ない
6)遡って宿泊実績をカウントできない
7)9滞在達成後は特に連絡はない
 
 
 
1)申し込みはマリオットカスタマーサービスに電話が必要
 
プラチナチャレンジ制度は一般には公開されていないため、当然のことながら申し込みページなどは存在しません。ですからマリオットカスタマーサービスに電話して申し込む必要があります。
 
 
 
2)必要な宿泊条件は9滞在(9泊ではない)
 
プラチナチャレンジでプラチナ会員へアップグレードするためには、「9滞在」が実績として必要です。ホテル修行を始めて、まず引っかかるホテル業界用語がこの「○滞在」という言葉。「○泊」との違いが分かりにくいです。マリオットの見解では次のようになります。
  
 
「「滞在」とは、同一ホテルに1泊以上連続して宿泊することを指します。24時間以内に再チェックインする場合も連泊とみなされ、新たな滞在にはなりません。 」
 
 
 
つまり、1泊でも10泊でも連続して同じホテルに宿泊しても「1滞在」にしかならないということです。プラチナチャレンジに限定して言うと、連続で9泊しても「1滞在」にしかならず、アップグレードの条件である「9滞在」には到達しません。
 
 
 
したがって、宿泊日を分けて9泊するか、どうしても連泊したい場合は、近いホテルを交互に渡り歩いて宿泊を繰り返すか、ですね。「滞在」の考え方については以下の記事に詳しく書いています。
 
 
 
 
3)達成までの期間は申し込んだ日の翌月1日から3ヶ月後の末日
 
プラチナ会員へのアップグレードに必要な条件は「9滞在」と言いましたが、この条件を達成するために期限が設定されています。この期限とは「申し込んだ日の翌月1日から3ヶ月後の末日 」となっています。例えば12月10日に申し込んだら3月末までに「9滞在」を達成すれば良いことになります。これを逆手に取ると、12月1日にプラチナチャレンジに申し込めば、「丸4ヶ月あるんじゃね?」となりますが、ここはちょっと注意が必要です。
 
 
 
プラチナチャレンジに参加された先輩方のブログを見ていると、「申込みを1日にするとその日を含めた月の3ヶ月後の末日」が期限なる、という記事が見受けられました。そうなると12月1日に申し込んだ場合、2月末が期限となってしまいます。そこで、この点について私が直接マリオットカスタマーセンターに尋ねたところ、「12月1日に申し込んだ場合でも3月末が期限になります」とのこと。しかし、前述の通り、プラチナチャレンジについてはどこにも告知がされておらず、あくまでも口頭での説明のみとなるため、私は安全策を取って12月2日に申し込みました。
 
 
 
4)電話で申し込んだ日からスタート(先日付は出来ない)
 
 
こちらも情報が錯綜している部分です。他のブログでは「先日付」の申し込みが出来る、との情報がありましたので、こちらも念のためカスタマーセンターに聞いてみたところ、「先日付は出来ない。お電話いただいた日がスタート日になります」とのこと。これは2度確認したので間違いないかと。したがって、プラチナチャレンジ対象の宿泊日の当日、カスタマーセンターに電話して申し込むのがベスト、ということになります。
 
 
 
5)宿泊実績をWEBなどで確認出来ない
 
プラチナチャレンジは公表されていない極秘(?)プログラムですので、会員サイトにログインしても宿泊実績は確認出来ません。本来のプラチナ会員に必要な年間75泊以上必要な実績に比べ、宿泊実績9滞在は圧倒的にハードルが低い、と言えども、決してお安くはないマリオット系列のホテルに宿泊するのですから、宿泊実績がちゃんとカウントされているのか?とても心配になります。結局、私は自分で実績をカウントしていただけで問題なかったのですが、もし心配であれば、カスタマーセンターに聞けば教えてくれるらしいです(これは未確認)。
 
 
 
6)遡って宿泊実績をカウントできない
 
これもどこかのブログに書いてあった記憶があったので、プラチナチャレンジを始める前にすでに南紀白浜マリオットホテルに宿泊していた私は、それを宿泊実績に出来れば1滞在分助かるなと思ったので、マリオットカスタマーセンターに聞いてみましたが、答えは「NO」でした。。。当然と言えば当然ですが・・・
 
 
 
7)9滞在達成後は特に連絡はない。
 
これも未公開のプラチナチャレンジらしく、9滞在達成後もな~んの連絡もありません。しかし、条件を達成すると、自動的に会員サイトがプラチナステイタスに変わります。連絡がない分、ステイタスが変わった瞬間、最高にうれしいですよ。
 
 
 
 

ついにSPGプラチナ会員へアップグレード!

 
 
勢いで始めたマリオットのプラチナチャレンジでしたが、何とか9滞在を経て、めでたくプラチナ会員にアップグレードされました。これだけでも世界最大のホテルグループの最高ランクのステイタスを獲得したことになり、まさに夢心地ですが、ここで喜んでいるわけにはいきません。そうです、最終目標はSPGのプラチナ会員になること、です。
 
 
 
ここでSPGアメックス(AMEX)カードを発行した時に、すぐさまSPGのゴールド会員ステイタスをマリオットのアカウントへリンクする「アカウントステイタスマッチ」を活用し、双方でゴールド会員になる方法をお伝えしましたが、今度は「逆アカウントステイタスマッチ」を利用します。
 
 
 
マリオット、SPGは実質一体なので、「マリオット、SPGどちらかの高い方のステイタスで統一する」というルールがあります。ですので、マリオットのプラチナチャレンジでプラチナ会員になった場合、SPGでもプラチナ会員の資格を得ることが出来るのです。
 
 
 
実際に私はSPGアメックス(AMEX)カード発行から、迅速にこの流れでSPGとマリオットのステイタスを獲得していきましたので、マリオットは10泊、SPGはなんと0(ゼロ)泊で、双方のプラチナ会員となることが出来ました!
 
 
 
 

マリオット&SPGプラチナ会員へのアップグレードスケジュール

 
 
まず、SPG&マリオットのダブルプラチナ会員への道はSPGアメックス(AMEX)カード発行から始まりますが、この辺りは以下の記事が詳しいので、ここでは、プラチナチャレンジをスタートした時点からのスケジュールを公開しておきます。
 
 
 
11月2日 プラチナチャレンジ申し込み
 
12月19日 9滞在目完了
 
12月20日 マリオット会員ページがプラチナステイタスに変わる
↓↓↓
 
12月21日 SPG会員ページがプラチナステイタスに変わる
 ↓↓↓
 
 
 
このスケジュールを見ても分かる通り、9滞在までは1ヶ月強かかりましたが、9滞在目を達成した後は、2日でマリオット&SPGのプラチナ会員へ自動的にアップグレードされました。今後プラチナチャレンジを考えている方は参考にしてみてください。
 
 
 
いやー、実際に達成してみてこんなありがたい制度あってもいいの?と、驚く一方で、
マイラーならよだれモノの制度だな、今後やる人が増えるだろうな、と思いました。
 
 
 
 

ウマい話はいつまでもあると思うな

 
 
マリオットのプラチナチャレンジはホテルライフを充実させたい人にとっては、絶対取り組むべき制度だと思います。たった9滞在でプラチナステイタス獲得ですよ!?しかし、こういった美味しい話はいつまでも存在しないのが世の常
 
 
 
マリオットとSPGは、2018年後半に今は別々に運用している会員制度を統合していく予定です。その時はプラチナ会員はアップグレードの条件が改悪される可能性もあり、プラチナステイタスは本当に高値の花となるかもしれません。
 
 
 
ぜひ関心のある方は今のうちに。